銀河の新たな地図がESOによって公開された
 
ヨーロッパ南天天文台(ESO)はAPEX望遠鏡による銀河の観察(ATLASGAL)を終え、新たな銀河の地図を公開しました。公開された地図は南半球から観測した全ての銀河を網羅したもので、サブミリメーターの波長で捉えられた銀河の姿を美しく描き出しています。
 
APEXとは「アタカマ パスファインダー実験機(Atacama Pathfinder EXperiment)」の略で、標高5,100m地点にあるチリのチャナントール天文台に設置されています。このチャナントール天文台の場所は高地砂漠に分類され、非常に湿度が低くまた1年で360日以上が晴れるという地点。天体観測には絶好の場所なんです。またAPEXはサブミリ波とミリ波で絶対零度から数十ケルビンまでの温度を観測し、宇宙空間の密集したガスを捉えることができます。
 

 
観測に利用されたのは、APEXに搭載された「ボロメーターカメラ(LABOCA:Large Bolometer Camera )」。この電波を温度で観測するカメラで、この美しい銀河地図が作られたのです。遠い銀河から発せられるわずかな電波を捉えるには、普通の望遠鏡でカメラ撮影、というわけにはいかないんですね。
 

 
さらに、今回の銀河の地図はAPEXからの画像だけで作られたのではありません。APEXがとらえたのは一番上の赤い画像で、その画像にNASAのスピッツァー宇宙望遠鏡でとらえた画像などを組み合わせています。スピッツァー宇宙望遠鏡では赤外線を、そしてAPEXではサブミリ波をと、それぞれの得意分野でとらえた画像を組み合わせたということですね! また、もちろんこれらの電波は人間の目で見ることはできません。
 
ESOのLeonardo Testi氏はこのように語っています。「ATLASGALは銀河の星間の密集地帯、つまり天の川について、新しい見解をもたらしてくれます。この新たな発見によって、さらに研究が進むことでしょう」
 
Image Credit: ESO
■Striking submillimeter image reveals Milky Way in unprecedented detail
http://www.gizmag.com/atlasgal-milky-way-complete/42025/

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