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無人の対潜水上艦が現実になる?
 
偵察用の小型ドローンを開発するなど、軍事方面から無人機(UAV)へのアプローチを強めるDARPA(アメリカ国防高等研究計画局)。そのDARPAは以前より無人で動く、ドローン対潜水上艦(ACTUV)を開発していました。そして、そのACTUVが4月9日にオレゴンのポートランドで進水することが発表されました。
 
Seahunterとしても知られるこのドローン対潜水上艦は全長が139フィート(42m)で、数ヶ月間無人で敵の潜水艦を追尾することができます。実は米海軍は予算の緊縮が迫られており、そのためにこのようなドローン艦が開発されたのです。従来の大型の艦艇と小型のドローン艦を組み合わせることにで、より効率的にミッションを行なうことができるとされています。
 
現在ACTUVは新型のセンサーや発展した無人航行システム、推進システムがテスト中で、より速度を向上させる計画です。報道資料によると、1回のオペレーション期間は30日〜90日。作戦を終えると、自動で港まで帰ってきます。これが軍事用の船舶でなければ、賢い番犬みたいでかわいいんですけどね…。
 
https://www.youtube.com/watch?v=DQB2oDwgd9k
 
ドローン艦のメリットとして、設計がシンプルになることがあげられます。搭乗員を守るための動的安定システムや予備浮力が不要なため、従来の艦艇に比べて10分の1の費用で建造できるそうです。そのため、危険な海域へも気兼ねなく投入することができます。
 
ACTUVが実際にミッションに投入されるのは2017年。最近は水上艦が自分の意志を持って作戦を行なうマンガやアニメが流行っていますが、それが現実になる日は意外と近そうです。
 
Image Credit: DARPA
■DARPA readies unmanned ACTUV sub hunter for sea trials
http://www.gizmag.com/darpa-actuv-unmanned-sub-hunter/41842/

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