米スペースX社は1月21日、「ドラゴン2」宇宙船を、自身のスラスターだけで空中静止させる試験の様子を収めた動画を公開した。

ドラゴン2は同社が開発中の有人宇宙船で、2017年から国際宇宙ステーションに向けて宇宙飛行士の輸送を担うことが計画されている。

この試験は昨年11月24日に、テキサス州マクレガーにある同社の試験施設で行われたもので、ワイヤーで吊るされた状態のドラゴン2が、機体側面に装備された8基の「スーパードレイコー」スラスターを噴射し、空中に静止しつづける様子が収められている。

多くの宇宙船は地球の帰還時にパラシュートを使って減速し、陸上や海上に着地するが、ドラゴン2はスーパードレイコーを噴射しながら軟着陸する。これにより、宇宙飛行士にとっては乗り心地が良くなるという利点がある他、ヘリコプターのように地上の狙った位置に正確に着陸することができるようになるため、回収にかかるコストが安くなるという利点もある。

またスーパードレイコーは、打ち上げでロケットに何らかの問題が発生した際に、宇宙船をロケットから脱出させる「脱出ロケット」としての役目ももっており、着陸と脱出を1つのシステムで兼ねることで、宇宙船全体の軽量化やコスト・ダウンも図られている。

Image Credit: SpaceX

■Dragon 2 Propulsive Hover Test – YouTube
https://youtu.be/07Pm8ZY0XJI

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