アマゾンが目下準備中のドローンを利用した配達サービス「Prime Air」。日本でも千葉市でアマゾンがドローン配達を予定しているなど、ますます期待が高まっています。そんな中、同社で副社長を務めるPaul Misener氏がYahooによるインタビューに答え、Prime Airの詳細について語ってくれました。なんでも、「Prime Airは車よりも馬に似たサービス」みたいですよ?
 
まず基本情報として、Prime Airのドローンは5ポンド(約2.3kg)までの荷物を30分以内に配達できます。サービス範囲は10マイル(約16km)以下の地域。またアマゾンは画像にあるプロトタイプのドローン以外にも、さまざまなタイプの機体をテストしています。以下は今回のインタビューでMisener氏が語った内容です。
 
「我々は配達状況に合わせて、複数のドローンを同時にテストしている。顧客は暑くて乾いていて砂っぽい地域や、逆に暑いけど湿度が高く雨の多い地域に住んでいることもある。さらに、届け先は田舎の一軒家なこともあれば、都会の高層ビルに住んでいることもあるし、本当にさまざまだ。私たちはどの地域でも配達サービスを行ないたいし、そのためには複数の種類のドローンが必要だろう」
 
また、Misener氏はドローンの安全対策についても語っています。
 
「アマゾンのドローンは車というよりも、馬に似ているね。たとえばもし目の前に木があったら、車なら突っ込むこともできるだろう。しかし、馬なら木に突っ込まずに避けようとするはずだ。我々のドローンもそれと一緒で、障害物を避けることができるんだ。」
 
ドローンが商業サービスなどで自律的に行動するようになれば、このような衝突防止装置は必須のものとなるでしょう。馬に例えるあたりMisener氏のセンスもなかなかです。また、インタビューの中では正式にサービスを開始するにあたっての法整備の難しさについても話題に登りました。
 
日本でもサービス開始が予定されるなど、着々と実現に向けて歩みをすすめるアマゾンのPrime Air。またグーグルも数年以内にドローンによる配達サービスを開始すると宣言しています。今はまだ想像もつきませんが、あと5年もすればアマゾンやスーパーの買物が空から降ってくるのが当たり前になるのかもしれませんね。

Image Credit: Amazon
■Amazon is building a range of Prime Air delivery drones for various environments
http://thenextweb.com/insider/2016/01/19/amazon-is-building-a-range-of-prime-air-delivery-drones-for-various-environments/

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