JAXAの地球観測衛星「だいち2号」、米国ミシシッピ川の洪水を観測

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月8日、地球観測衛星「だいち2号」を使い、ミシシッピ川流域で発生している洪水を観測したと発表した。

これは国際災害チャータの要請に基づいて実施されたもので、1月16日(日本時間)に「だいち2号」に搭載されている合成開口レーダー「パルサー2(PALSAR-2)」を使って観測し、データを関係機関に提供したという。

米国中西部、南部は昨年末から記録的な豪雨にみまわれており、ミシシッピ川やその支流では氾濫、洪水が発生。現地メディアによると、これまでに30人を超える死者が出ており、今後もさらに被害が広がる可能性があるという。

「だいち2号」はJAXAが開発した地球の観測を目的とした人工衛星で、2014年3月24日にH-IIAロケットで打ち上げられた。「だいち2号」には「PALSAR-2」と名付けられた合成開口レーダー(SAR)が搭載されており、夜間や雲の有無に関係なく、地表の様子を観測することができる。

JAXAは2006年から2011年にかけて、「だいち2号」の先代となる「だいち」を運用していた。「だいち」は光学センサー(カメラ)と合成開口レーダーの両方を駆使して地表をくまなく観測し、得られたデータは国内外の地震などの災害対策、対応や、不法投棄や違法伐採の摘発などに活用された。「だいち」は当初3年とされていた設計寿命を過ぎてからも運用され続け、2011年3月11日の東日本大震災後の観測でも活躍した。

「だいち2号」はその後継機として、「だいち」からさらに改良された合成開口レーダーを搭載し、日夜観測を続けている。

Image Credit: JAXA

■陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)による観測画像
http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS-2/img_up/jdis_pal2_mississippi-flood_20160106.htm

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