迫力の超大型旅客機「エアバス A380」
共同通信は2016年1月1日、全日本空輸(ANA)が超大型旅客機「エアバス A380」を3機導入する方向で調整中だと伝えています。日本の航空会社としては初導入となるこのA380ですが、一体どのような旅客機なのでしょう?
A380はエアバスが開発したターボファン4発の超大型旅客機で、分類はワイドボディ機になります。旅客機のA380-800型の場合、全長は73m、全高は24.1m、翼幅は79.8mで2005年の完成時には世界最大の旅客機でした。その特徴は総2階建ての広い客室で、座席は500席から800席以上も設定可能です。また、機内にシャワールームやバーを設置することもできます。
これまでルフトハンザ航空やエミレーツ航空、エールフランス、ブリティッシュ・エアウェイズなどがA380を導入してきました。また日本で同機が発着可能なのは成田国際空港、東京国際空港(羽田空港)、中部国際空港、関西国際空港、新千歳空港となっています。
同機は開発段階におけるさまざまなトラブルから度重なる納入延期が発生し、初導入は2007年に遅れました。国内では日本航空(JAL)やANAがA380の導入を見合わせるなか、2011年にスカイマークが6機の導入を決定。しかしその後スカイマークの経営が悪化し、同社はエアバス社に「導入の延期と一部解除」を提案します。しかしエアバスはスカイマークに対し、「大手航空会社の傘下に入るか、違約金を支払うこと」を通告。その後スカイマークは残念ながら経営破綻し、ANAホールディングスの傘下に入りました。今回のANAによるA380導入の経緯はまだ明かされていませんが、もしかしたらこのような背景の影響があるのかもしれません。
報道によると、A380は導入されればハワイ線など国際線への就航がありえるそうです。超大型機らしく安定した飛行が持ち味とも言われるA380、国内導入が決定されれば一度は乗ってみたいですね!
Image Credit: hamburg-web.de
■ANA、超大型機導入へ
http://this.kiji.is/55545108671432189?c=39546741839462401
■エアバスA380
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%90%E3%82%B9A380