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ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)は9月2日、有人宇宙船「ソユーズTMA-18M」を搭載した「ソユーズFG」ロケットの打ち上げに成功した。ソユーズTMA-18Mには3人の宇宙飛行士が乗っており、9月4日に国際宇宙ステーション(ISS)に到着する予定となっている。

ソユーズFGはカザフスタン時間2015年9月2日10時37分(日本時間2015年9月2日13時37分)、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地の第1発射台、通称「ガガーリン発射台」を離昇した。

ロケットは順調に飛行し、打ち上げから約9分後にソユーズTMA-18Mを分離、予定通りの軌道に投入した。その後、太陽電池パドルや通信用アンテナの展開にも成功し、順調に飛行を続けている。

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ソユーズTMA-18Mは2015年9月4日16時42分(日本時間)に、ISSの「ポーイスク」モジュールにドッキングする予定となっている。ここ最近のソユーズ宇宙船の打ち上げでは、ISS到着まで約6時間しかかからない、「特急」の飛行経路が取られていたが、今回はISSの軌道の関係から、以前のように2日間かかる経路を取る。

ソユーズTMA-18Mには、ロシア連邦宇宙庁のセルゲイ・ヴォルコフ宇宙飛行士(ソユーズのコマンダー)と、欧州宇宙機関(ESA)のアンドレアス・モーゲンセン宇宙飛行士(フライト・エンジニア)、カザフスタン宇宙庁のアイディン・アイムベトフ宇宙飛行士(フライト・エンジニア)の、3人の宇宙飛行士が搭乗している。

ヴォルコフ飛行士は、第45/46次長期滞在員として、ISSに約6か月間にわたって長期滞在する。モーゲンセン飛行士とアイムベトフ飛行士は、8日間のみの短期滞在となる。ISSは通常、3人~6人体制で運用されているが、ソユーズTMA-18Mが到着することで一時的に9人体制となる。

ヴォルコフ飛行士は2016年3月ごろ、今年の3月からISSに滞在しているスコット・ケリー、ミカエル・コニエンコ両宇宙飛行士と共に、往路と同じソユーズTMA-18Mで地球に帰還する予定となっている。

一方、モーゲンセン飛行士とアイムベトフ飛行士の2人は、現在ISSに第43/44次長期滞在員として滞在中のゲナディ・パダルカ宇宙飛行士と共に、すでにISSに停泊しているソユーズTMA-16M宇宙船に乗って、9月12日に帰還することになっている。

ソユーズTMA-18Mには当初、英国人歌手のサラ・ブライトマンさんが搭乗する予定だったが、今年5月に家庭の事情により延期を決定。またブライトマンさんのバック・アップ・クルーとして訓練していた日本人の高松聡さんも、今年6月に、より準備が必要であるためとして、ソユーズTMA-18Mではなく、より将来の飛行機会を待つことにしたと発表。それにより、カザフスタン宇宙庁のアイムベトフ宇宙飛行士が搭乗することになった。

 

■РОСКОСМОС: СОСТОЯЛСЯ УСПЕШНЫЙ ЗАПУСК ПИЛОТИРУЕМОГО КОРАБЛЯ «СОЮЗ ТМА-18М»
http://www.roscosmos.ru/21696/

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