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ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社は2015年12月23日、同社が運用する米国の基幹ロケット「アトラスV」で使われるロシア製ロケット・エンジン「RD-180」を発注したと発表した。

RD-180は世界でも優れた性能をもつエンジンで、米国は90年代から輸入し、アトラスIIIと、現行のアトラスVで使用している。しかし昨年、ウクライナ問題を受けて、米国議会は制裁として、軍事衛星の打ち上げに使うためにRD-180を輸入、使用することを禁止する制限を課していた。

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しかし、アトラスVはRD-180がなければ飛ばせないため、ULA社ではかねてより制限の撤廃を要求。そして今月16日、2016年9月30日までの撤廃が決まった。

ULA社はこの撤廃との関連性については触れていない。また、今回の輸入分について、ULA社は「民間、商業打ち上げのため」としており、軍事衛星の打ち上げについても触れられていない。またロイター通信やSPaceNews紙によると、購入数は20基になるという。

ULA社は現在、RD-180の代替となる米国製の新型エンジンの開発を米国内の企業に発注しており、そのエンジンを使う新しいロケット「ヴァルカン」の開発にも着手しているが、初打ち上げは2019年ごろの予定で、さらに軍事衛星を打ち上げるのに必要な認可をるためにはそのあと数年を要するものとみられる。

Image Credit: NASA

■ULA Orders RD-180 Engines to Serve Civil, Commercial Contracts - United Launch Alliance
http://www.ulalaunch.com/ula-orders-rd180-engines-to-serve-civil.aspx?title=ULA+Orders+RD-180+Engines+to+Serve+Civil%2c+Commercial+Contracts

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