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宇宙航空研究開発機構(JAXA)と東京大学は2015年12月11日、運用中の超小型深宇宙探査機「PROCYON」(プロキオン)について、12月3日の運用時間終了以降から、探査機の動作状況を知らせる通信が確認できない状態が続いていると明らかにした。

現時点で、通信が確立できない原因は不明だという。

今後、少なくとも1~2か月間は正常運用への復帰を目指し、通信の確保を模索することにするとしている。

PROCYONは、東京大学とJAXAが開発した宇宙機で、小惑星探査機「はやぶさ2」の相乗りで打ち上げられた。PROCYONは、ノミナルミッションである超小型深宇宙探査機バス技術(電源、通信、姿勢制御、推進系などの超小型深宇宙探査機に必要な基本的な機能)の軌道上実証に成功。その後、イオンスラスタの不調のため、小惑星の接近フライバイ観測は断念したものの、科学観測や地球最接近に向けた地球・月撮像などの運用を継続してきたところだった。

12月3日には、「はやぶさ2」や他の相乗り衛星と同様に地球に最接近し、高度約300万km弱のところを通過。運用チームのfacebookでは、この通過前に「素敵な地球の写真、動画をお届けしたい」と語られていた。

今回のトラブルを受け、PROCYONの運用チームは「ノミナルミッションは完遂しましたが、まだPROCYONでやりたい実験はたくさんあるので、何とか通常運用まで復旧させたいと考えています。通常運用への復旧の可能性は十分にあるとPROCYONチームとしては考えていますので、引き続き通信確立に向けた運用を行っていきたいと思います」とコメントしている。

Image Credit: 東京大学/JAXA

■ISAS | 超小型深宇宙探査機「PROCYON(プロキオン)」の状況について / トピックス
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2015/1211.shtml

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