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2015年12月2日(現地時間)、ハワイ州最高裁判所は、世界最大の望遠鏡「30メートル望遠鏡」(TMT)を建設するための許可が無効であるとの判決を下した。

TMTは国立天文台やカリフォルニア工科大学などとの国際協力で開発される巨大な望遠鏡で、2014年10月にハワイのマウナケア山頂で起工され、2024年の観測開始を目指している。

しかし、マウナケアはハワイ先住民にとっての聖地でもあることなどため、建設差し止めの抗議が行われ、建設が中断するなどの問題も起きていた。

TMTは、2014年5月にハワイ州土地・天然資源委員会から保護地区利用許可(建設許可)の承認を受けていた。しかし、2013年にこれに対して異議申し立てが行われ、今回ハワイ州最高裁は、この異議を認め、許可が無効であるとの判決を下すこととなった。

TMT国際天文台評議員会Henry Yang議長は以下の声明を出している。

「私たちはハワイ州最高裁判所の迅速な判決に感謝し、その決定を尊重します。TMTはこれまでと同様、これからもハワイ州が定めたプロセスに従います。私たちは現在、TMTを建設するために必要な次の段階について検討しています。また、ハワイの人々とこれまでの8年間以上を支えてきて下さった方々に感謝申し上げます。」

国立天文台の臼田知史TMT推進室長は、以下のように話している。

「ハワイ州最高裁判所の判決を尊重しながら、国立天文台TMT推進室はハワイ大学、TMT国際天文台と協力して現地での建設作業再開のためにとるべき方策を検討しています。また、ハワイの文化と科学が互いに協力し共存できるように、ひきつづき理解を得られる活動をおこないます。」

Image Credit: 国立天文台

■TMT建設許可に関するハワイ州最高裁判決について | 国立天文台TMT推進室
http://tmt.nao.ac.jp/info/525

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