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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年12月4日、小惑星探査機「はやぶさ2」が3日に地球をスイングバイする直前に撮影した、地球の画像を公開した。

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この画像はスイングバイ直前の「はやぶさ2」の光学航法カメラ(ONC-W2)によって撮影されたもので、左から右へ、撮像時刻(日本時間)とそのときのおよその地心距離は、09:00(20万km)、12:00(約15万km)、14:30(約10万km)、16:00(約7万2千km)、16:45(5万7千km)、17:45(3万6千km)になるという。

「はやぶさ2」はこの日、地球の重力を利用してリュウグウに向かう軌道に乗るための「地球スイングバイ」を実施した。その後、「はやぶさ2」の状態は正常であることが確認されている。

スイングバイの結果、計画通りの軌道に入ったかどうかは今後1週間ほどをかけて確認作業が行われることになっている。成否の発表は12月10日以降に行われる予定。無事に成功していれば、「はやぶさ2」はリュウグウに向かう軌道に乗っていることになる。

スイングバイを行うためには、事前に正確な軌道に入っている必要があり、JAXAではそのための軌道修正を11月3日と11月26日に実施。その結果、「はやぶさ2」が計画通りの軌道に乗っていることが確認されている。スイングバイは物理法則にしたがって行われるため、事前の計算が間違っているなど、よほどのことが起きない限りは成功する見込みである。

「はやぶさ2」は2014年12月3日に打ち上げられ、現在まで順調に航行を続けている。2018年の6月、7月ごろに目的地である小惑星「リュウグウ」(1999 JU3)に到着する予定で、約1年半にわたって探査活動を行い、2019年11月、12月ごろに出発。そして2020年の11月、12月ごろに地球に帰還する計画となっている。

Image Credit: JAXA

■「はやぶさ2」スイングバイ直前に撮影された地球の画像 | JAXA はやぶさ2プロジェクト
http://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/20151203/

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