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2014年12月3日に打ち上げられた超小型深宇宙探査機「PROCYON」が、ちょうど1年後の今年12月3日に地球に最接近する。11月19日には、ここ数日の間に撮影された、地球から680万kmまで近付いた画像が公開された。
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PROCYONは東京大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を手掛けた超小型の深宇宙探査機で、小惑星探査機「はやぶさ2」などと共にH-IIAロケットで打ち上げられた。
打ち上げ後の状態は正常で、さまざまな試験や新技術の実証などに成功。当初予定されていたすべてのミッションをほぼ達成した。また彗星の観測も行った。
しかし、探査機に搭載されているイオン・スラスターが故障し、その後も復旧できなかったことで、今年5月8日、究極の目標として掲げられていた小惑星2000 DP107のフライバイは断念せざるを得なくなった。
最接近時の地球との距離は300万km弱となる見込みだという。
PROCYON運用チームの発表によると、現在、探査機の状態はイオンスラスタを除いて健全で、地球最接近時のジオコロナ撮像や、小惑星撮像用望遠鏡の軌道上性能評価など、今後も工学実験・理学観測を遂行するべく、順調に運用を継続しており、また当初のミッションにはなかった実験も追加で実施していくとしている。
Image Credit: PROCYON
■PROCYON
https://www.facebook.com/procyon.spacecraft/