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ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社は2015年10月2日、メキシコの通信衛星「モレロス3」を搭載した「アトラスV」ロケットの打ち上げに成功した。この打ち上げは、ULA社にとって100機目の成功となった。

ロケットは、米東部夏時間2015年10月2日6時28分(日本時間2015年10月2日19時28分)、米フロリダ州にあるケープ・カナヴェラル空軍ステーションの第41発射台(SLC-41)から離昇した。ロケットは順調に飛行し、打ち上げから2時間51分50秒後に衛星を分離し、所定の軌道へと送り込んだ。

現在衛星は、近地点高度約4800km、遠地点高度約3万5800km、軌道傾斜角27度の静止トランスファー軌道に乗っている。今後、衛星がもつエンジンを使って、目的地である静止軌道へ乗り移る。

モレロス3はメキシコの通信・運輸省が運用する通信衛星で、米国のボーイング社が製造した。同社はまた、地上局の建設や、運用システムの構築などもおこなっている。

LバンドとKuバンドのトランスポンダーを搭載しており、メキシコ国民への通信サーヴィスや、メキシコの安全保障にかかわる機密通信などを担う。打ち上げ時の質量は5325kgで、設計寿命は15年が予定されている。

モレロス3はメクスサット2とも呼ばれており、メクスサット1(センテナリオ)は今年5月に、ロシアのプロトンMロケットで打ち上げられたが、打ち上げに失敗し、失われている。センテナリオとモレロス3は姉妹機で、衛星の性能などは同じである。

また2012年には、この2機とは異なる中型衛星のメクスサット3(ビセンテナリオ)が打ち上げられており、こちらは成功している。

アトラスVロケットは、ロッキード・マーティン社によって開発されたロケットで、ボーイング社のデルタIVロケットと共に、ロッキード・マーティン社とボーイング社が半々を出資して設立したULA社によって運用されている。

これまでに57機目が打ち上げられ、2007年に一度、第2段の「セントール」の問題により、予定より低い軌道に衛星を投入してしまっているが、それ以外は安定した成功を続けており、今回で47機連続の成功にもなった。

また今回の打ち上げで、ULA社のロケット打ち上げ数は通算100機目となった。ULA社が設立された2006年12月からこれまでに、アトラスVが49機、デルタIIが28機、デルタIVが23機打ち上げられている。

なお、前述の2007年のアトラスVの失敗については、予定とは異なるものの、とりあえず軌道には乗ったことから、ULA社では成功とカウントされている。

■ULA Atlas V Launches Morelos-3 – United Launch Alliance
http://www.ulalaunch.com/ula-launches-morelos-3.aspx

Image Credit: ULA

 

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