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ロシア連邦宇宙庁(Roskosmos)は2015年10月1日(現地時間)、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を補給する「プログレスM-29M」補給船を積んだ、「ソユーズU」ロケットの打ち上げに成功した。プログレスM-29Mはその約6時間後に、ISSに無事到着した。

ロケットは、カザフスタン時間2015年10月1日22時49分(日本時間2015年10月2日1時49分)、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地の第1発射台、通称「ガガーリン発射台」を離昇した。ロケットは順調に飛行し、打ち上げから約9分後に、プログレスM-29Mを軌道に乗せた。

その後、プログレスM-29Mはアンテナや太陽電池の展開に成功。単独飛行を続け、打ち上げから約6時間後の日本時間2日7時52分に、ISSの「ズヴィズダー」モジュールに自動でドッキングした。

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プログレスM-MはロシアのRKKエネールギヤ社が開発した無人の補給船で、プログレス・シリーズの最新型にあたる。2008年に1号機が打ち上げられ、今回で29機目となった。

今回打ち上げられたプログレスM-29Mには、水や食料、生活用品、また燃料、酸素ガスなど、2369kgの補給物資が搭載されている。ISSとのドッキング期間は約2か月が予定されている。

プログレスM-Mは、2011年にM-12Mが、また今年4月にはM-27Mが、ロケットの問題により打ち上げ失敗に終わっている。折り悪く、昨年10月には米国の「シグナス」補給船が、さらにM-27M失敗後の今年6月には米国の「ドラゴン」補給船の打ち上げも失敗したことで、ISSの運用に少なからず影響が出た。

その後、7月3日にプログレスM-28Mが打ち上げられ、2日後の5日に無事、ISSへのドッキングを果たしている。

プログレス補給船は1年に3~4機ほどの頻度で定期的に打ち上げられており、ISSへの物資補給を一翼を担っている。また、ISSとのドッキング中に、スラスターを使ってISSの軌道を変えることができる能力ももっている。

またプログレスM-Mの後継機となる新型の「プログレスMS」補給船の開発も進んでおり、現在のところ11月21日に打ち上げが予定されている。

なお、Roskosmosやエネールギヤ社から公式に声明は出されていないものの、今回のプログレスM-29Mをもって、プログレスM-Mシリーズの運用は終了し、今後はすべてプログレスMSに切り替わるという話もある。

■РОСКОСМОС: ТРАНСПОРТНЫЙ ГРУЗОВОЙ КОРАБЛЬ «ПРОГРЕСС М-29М» В СОСТАВЕ МКС
http://www.roscosmos.ru/21751/

Image Credit: Roskosmos

 

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