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国際宇宙ステーション
油井さんが半年間滞在した国際宇宙ステーション(c)JAXA/NASA

宇宙飛行士の油井亀美也さんが12月11日、国際宇宙ステーション(ISS)から地球へ帰還しました。これからも宇宙飛行士の宇宙飛行は続くのでしょうか。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、次に宇宙へ向かうのは大西卓哉さん。2016年6月頃からISSに滞在します。その次は金井宣茂さんで、2017年11月頃から滞在。いずれも約半年間の滞在です。

ISSには日本のほかアメリカ、ロシア、カナダ、ヨーロッパ宇宙機関加盟国の宇宙飛行士が交代で滞在しています。1回の滞在は6か月程度で、日本人宇宙飛行士はおおむね1年に1人がISSに滞在しています。いつ誰が乗るかは、これら参加国が話し合って決めています。

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ISSは今のところ、2024年までは運用することが決まっています。ということは、2018年から2024年までにあと7回ほど、宇宙飛行士が宇宙へ行くチャンスがあることになりますね。

JAXA宇宙飛行士の新規募集は?

前回、JAXA宇宙飛行士の選抜が行われたのは2009年。JAXAは次の宇宙飛行士募集について具体的なことは言っていません。宇宙飛行士になりたい人はいつまで待てばよいのでしょうか。

現在、JAXAの宇宙飛行士は油井さん、大西さん、金井さんのほか、若田光一さん、野口聡一さん、古川聡さん、星出彰彦さんと合計7人が現役です。残りの宇宙飛行は2024年までに7回程度ですから、それぞれもう1回ずつ、宇宙へ行けるかもしれません。というか、宇宙飛行士は7人で足りているとも言えます。

では、JAXAの次の宇宙飛行士募集はいつになるのでしょうか。若田さん、野口さん、古川さん、星出さんは1960年代生まれなので、2020年代には定年を迎えます。ISSの次の宇宙計画には、若い宇宙飛行士の補充が必要です。ただ、次の宇宙計画はまだ決まっていません。日本政府は日本独自の宇宙ステーションや有人宇宙船の開発は予定していないので、アメリカなどとの国際宇宙探査に参加することになりそうだからです。

JAXAの月面有人探査構想
JAXAの月面有人探査構想 (c)JAXA

JAXAが宇宙飛行士を募集するかは、2024年より先の宇宙探査しだいということになりそうです。目的地はまだ決まっていませんが、月や火星を探検するかもしれません。日本人初の宇宙探検家が今のJAXA宇宙飛行士から誕生するか、これから募集する人になるかが楽しみですね。

もっとも、早く宇宙へ行きたい人はJAXAに応募するより、民間宇宙飛行士になった方が早いかもしれません。2020年代には民間の有人宇宙船や宇宙ステーションが完成し、航空会社のように民間企業が運営するようになっているはずです。そもそも、日本人で最初に宇宙へ行ったのはTBSの宇宙特派員、秋山豊寛さんでしたし、宇宙へ行く方法はJAXAの宇宙飛行士になることだけではないのです。

JAXAの宇宙飛行士

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